視点研修は、5月22日(日)をしめきりとしました。
アーカイブ配信が決定しています。
参加のご検討のほど、よろしくお願い致します。
魅力記事③では、事務局の大原が現時点で考える「統合学派」について書かせて頂きます。
ちなみに、わたしは統合学派については、ほぼ門外漢ですので、下記の記事も、まったく芯をくわないものとなるかもしれませんが、ご了承ください。
従来(?)の臨床心理士としての実践は、ともすると「学派」にクライアントを適応させている側面もあったかもしれません。
もう一歩つっこんで言えば、「学派」に心理療法家を適応させる圧力もあったかもしれません。
それはそれで、価値のあることでしょうし、一概に良し悪しは言えないことだとは思います。
ただ、公認心理師時代に入ると、これまで以上に、学派や理論重視の姿勢から、ユーザーファーストが重視されていくようになるでしょう。
わたしの未熟な認識ですが、このユーザーファーストの姿勢と「統合学派」は相性がよいように思います。
心理的支援は、ますます統合的になっていくのではないかと考えます。
そこでふと次のことを思います。
本物らしさのない「何でもあり」の姿勢が「統合」という名のもとにひろがっていくのでは?という危惧です。
心理療法家が、何かの理論/学派を地に足をつけて、自身を振り返り、落ち込んだりしながら、しっかり学んだ末、それを相対化するための統合学派には、本物性がありそうです。
ただ、自身を振り返ることなく、理論/学派の表面だけつまみ食いする姿勢が「統合」という名でくくられてしまわないだろうかと感じます。
あくまでわたし個人の意見ですが、表面的なつまみ食い的な学習姿勢が統合的となり公認心理師のスタンダードとなると、日本の心理的支援に深みがうまれなさそうにも思います(ユーザーは深みを必要としているのか否かも重要なところでしょうが)。
統合学派を担当頂くのは、日本心理療法統合学会の副理事長もつとめておられる、杉原保史先生です。
わたし個人としては、この辺りのことを質問させて頂きたいと考えています。楽しみです。
最後に少し。
杉原先生は、心と社会の問題を重視した、ポリティカリーインフォームドアプローチへの造詣も深くお持ちです。
わたしもこの研修を開催することとなり、初めて触れられた言葉でした。
わたしにとって、ポリティカリーインフォームドアプローチのことを知れたのは、今後の臨床の指針を得られた心もちでいます。
また、精神分析の関係論なんかとも、この姿勢は共通点があるように感じています。
この部分も質問したいと感じています。
魅力④では、認知行動療法とユング派についてとりあげさせて頂きます。
投稿者: cocuri
事務局の思う、視点研修の魅力②
当初の締め切り後に、このような記事を書くのもどうかと思いますが、ゴールデンウィークに入り、事務局の大原も少し時間の余裕がうまれてきました。
どうしてこれらの理論で構成されているかの思いを記述することで、視点研修の魅力が伝えられるかと思います。
わたしは、かつて精神分析的心理療法を本格的に学ぼうと思い、実践していましたが、いろいろな経緯を含め、今はそこまで本腰を入れて学んではいない状況です。
精神分析には、その理論の中にも「自我心理学」「対象関係論」「対人関係学派」「自己心理学派」「中間学派」「関係論」と、学派が細分化されています。
わたしの感覚としては「対象関係論」と「中間学派」が日本における主流であるように思いますが、わたしが精神分析の魅力に感じる部分は「対人関係学派」「関係論」で論じられているようなものらでした。
わたしの未熟な理解ではありますが「対人関係学派」や「関係論」は、目の前の人と共につくりあげていこう、という姿勢を大切にしている理論のように思います。
そこで心理療法家に求められるのは、「人として共にいようとする」という姿勢であるように思います。
そう考えると、精神分析の「対人関係学派」などは、パーソンセンタードアプローチ(PCA)とかなり近しい考え方をしているのではないかと思うに至りました。
今回PCAをご担当頂く中田先生は、Dave MearnsとMick Cooperの『深い関係性(リレイショナル・デプス)がなぜ人を癒すのか』という書籍を翻訳されています。
この「リレイショナル・デプス」という概念は、これまたわたしの未熟な理解では、対人関係学派などで重視されるauthenticity(本物らしさ)の感覚に近いのではないかと感じています。
これらの概念は、言葉では簡単に説明をできないけれども、心理的支援においては決定的に重要な感覚ではないかと思います。
ただ、わたしもPCAに関しては、院生時代に学んだロジャースの3原則くらいしか分からず、上記の考えもまったくずれているかもしれないとも思います。
宮田先生や中田先生に質問として聞かせて頂きたいと考えています。
そして、精神分析の関係論で言うならば、統合学派をご担当頂く杉原先生が、Paul L. Wachtel『統合的心理療法と関係精神分析の接点』という著作を翻訳されています。
わたしの個人的なものになるかもしれませんが、本研修会の一つの学ぶ点として「精神分析」「PCA」「統合学派」がどう関係するのか、もしくはしないのかの整理にあるように思います
魅力の③では、統合学派について現時点で思うことを少し記述させて頂こうと考えています。
視点研修 しめきり日延長
「臨床の基盤となる「視点」を得るための研修会」ですが、おかげさまで参加者が集まってきております。
先日のお知らせにも記載しましたが、アーカイブ配信が決定しました。
当初のしめきりギリギリでの決定となってしまいました。申し訳ありません。
つきましては、研修参加のしめきりを、5/22(日)まで延長させて頂いています。
本研修会が、心理業界において、何か大きなうねりになることはないと思いますが、講義や「ゆるやかな横のつながり」を通して、静かに自身の臨床をみつめる/かたちづくるものになればよいなと考えております。
まだ参加枠に空きがありますので、ぜひ参加の方ご検討ください。
失礼致します。
視点研修 アーカイブが決まりました
視点研修をアーカイブ配信をすることが決定致しました。
研修開催時から、準備しお知らせすべきことでした。失礼致しました。
当初予定していた、締め切りの1日前のアーカイブ配信決定の通知となってしまいました。申し訳ありません。
つきましては、締切を5/22(日)まで延長させて頂きます。
アーカイブも含め、参加のご検討のほど、よろしくお願い致します。
アーカイブに関して、いくつか注意点がございますので、ご一読ください。
①11/6(日)の、永野浩二先生の「当事者研究とオープンダイアローグ」のみ、講師の意向のもと、アーカイブ配信は実施しません。
事務局の解釈ではありますが、「当事者研究やオープンダイアローグ」は、アーカイブではそれらの核の部分が伝えられないと考えられます。
ぜひ、永野先生に、アーカイブではなぜ学びきれないのか、という質問をぶつけてみたいと考えています。それにより、「当事者研究」「オープンダイアローグ」の真髄と、ひいては臨床的に大切なこととは何か、触れられるのではないかと、今から楽しみです。
②アーカイブ配信はあくまで、どうしても参加できなかった時のためのものとして頂ければ、事務局としてはありがたいです。
本研修は「少人数制で、それぞれの思いや考えを講師に発信し、対話を通じて視点を得ていく」ことに特性があると考えます。
受講者それぞれの臨床観や臨床フィールドと「理論・学派・オリエンテーション」がどうマッチするのか(もしくはしないのか)は、対話を通すことで、より体感的に理解できるでしょう。
みなさまの積極的な対話で、全体にとっても実りのある研修になると考えられます。よろしくお願いします。
③アーカイブ配信は、講義終了後2週間とさせて頂きます。詳細は準備でき次第、受講者にお知らせさせて頂きます。
以上です。
よろしくお願い致します。
事務局の思う、視点研修の魅力
アーカイブ配信が、確定しきれず、申し訳ありません。
もう少々だけお待ちください。
それにともない、締切日はのばす予定をさせて頂いています。
少々お恥ずかしいですが、事務局が思う「臨床の基盤となる「視点」を得るための研修会」の魅力をお伝えさせて頂きます。
あくまで事務局の考えであって、各講師の先生方が下記の思いに同意されるか否かは分かりませんが。
当研修は、各理論、視点、オリエンテーションの概要を知るだけでなく「どのような人がどのような思いで」という側面を重視しています。
それらを知るためには、講師の先生の人柄に触れられることや、先生との対話も重要であると考えるので、少人数での実施を予定しています。
そういう思いがあったので、当初の想定では、オンラインではなく対面での集合形式を検討していました。
ただやはりコロナ禍ということもあり、また関西以外の方の参加も見込み、オンラインでの実施に至りました。
オンラインだからこそできる対話の形式をもてるようにします。
著名な先生方が講師として参加してくださいますので、さまざまな場で、ご講義を聞いたことはあるかもしれませんが、自身の思いをぶつけられる機会は貴重ではないかと思います。
その対話を通して、自身にマッチする理論、視点、オリエンテーションを体感してもらえたらうれしく思います。
自身の関心のあるものを詳しく、包括的に知るための研修にもなると思いますし、何かのオリエンテーションに定めることに一歩踏み出せなかった方は、その一歩を踏み出すきっかけになるかと思います。
また現在関心がないものの講義も、それらを知ることで臨床上の共通点などを知ることができ、幅の広い視点をもてるのではいかと考えています。
蛇足になりますが、最後に少しだけ。
さまざまなご意見や制度設計の問題などはあるでしょうが、これからはゆっくりと、着実に公認心理師資格が重要になってくる時代になるだろうと想像します(だからこそスキマ世代問題は解決して欲しいのですが)。
公認心理師資格に、講義で扱うような理論、オリエンテーションのエッセンスをしっかり根付かせることが、臨床心理士として活動してきたものの責務かと感じたりしています。
ぜひ、ご参加の方をご検討ください。
参加予定の方は一緒に豊かな学びができることを楽しみにしています。
失礼します。
「問い合わせ」から送信して頂いても、事務局に届いていない事案が出ています。
もし該当の方がおられましたら、お手数おかけしますが、再度「問い合わせ」から送信頂くか、072-959-6515(月~金曜の9:00~17:00)のいずれかにご連絡ください。
また、アーカイブ配信に関しては、現在調整中です。
もう少々お待ちください。
なお、アーカイブのことが明確になってから、再度申し込みをご検討頂ける方もおられると思います。
つきましては、申し込み締め切りは、4/30(土)から延期する予定です。
こちらも、正式に決定でき次第、ここでお知らせ致します。
よろしくお願い致します。
視点研修 アーカイブ
臨床の基盤を得るための「視点」を得るための研修会ですが、参加者募集中です。
講義で扱う、学派/理論/オリエンテーションの違いと共通点を知ることで、臨床における肝のようなものを学んで頂けるのではと思います。
ぜひ、ご検討ください。
また、アーカイブはないのか、というお声を頂いています。
何かしらのかたちでアーカイブは残そうと調整中です。もう少々お待ちください。
正式に決定し次第、ここのHPにてお知らせさていただきます。
なお、それにつきまして、しめきりも再調整が必要かもしれないと考えています。
初めての研修運営で、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
研修情報 視点研修①
初めまして。
まだ、未開設ではありますが、約1年後をめどに、藤井寺カウンセリングルームの解説を目指しております、NPO法人こくりの大原といいます。
研修事業は、2022年度より順次開催していきます。
その第1弾は「臨床の基盤となる「視点」を得るための研修会」 通称「視点研修」です。
詳細は「研修情報」をご参照ください。
一応、定員を設けておりますので、定員の状況などを、随時お知らせしていきます。
この2月より、フライヤーを配布させて頂いており、現状空きは十分です。
では、今後ともよろしくお願い致します。