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カウンセリングルームの開設

こんにちは。
2023年7月より、カウンセリングルームの開設をしました。
ただ、担当するカウンセラーが集まっていないので、現在は代表の大原が、土曜日のPMのみ担当するかたちとさせて頂きます。

ゆくゆくは、平日の17時以降も開設できればと考えています。
一緒に働いてくれる方がみつかったら、順次開設していきます。

よろしくお願い致します。

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お知らせ

新しい研修はじめます

こんにちは。
ただいま「視点研修」が2回終わったところです。

事務局として、精神分析と認知行動療法の講義を受けましたが、その異なる点と共通点が浮き彫りになり、臨床上で大切なことって何かな、というのが少しクリアになっていくな、と感じます。
今後の研修で、今のこの感覚がより多角的になっていくと想像すると楽しみです。


さて、この夏より、藤井寺カウンセリングルームが事務局となり、新しい小さな研修会/体験会を実施しますので、そのお知らせです。

「心もからだも自分に戻る会(仮)」、通称「もどるかい」です。

武庫川女子大学短期大学部の崎山先生を講師としてお迎えし、ダンスセラピーの体験会を実施します。
崎山先生は、ダンスセラピーの本場であるアメリカで学ばれ、日本にそれをひろめる中心的な人物としてご活躍中の先生です。

また、視点研修でも講師をして頂く、北大阪こころのスペースの代表であり、ユング派の分析家資格をお持ちの、広瀬隆先生にもご協力頂きながら、会を実施します。

ダンスとユング?
かけ離れていそうですが、たぶんまったくかけはなれていないところに、身体や動くこと、そしてユングのそれぞれの底の深さを体感できるのではないかと思っています。
今年度にご参加の方には、崎山先生が翻訳されたchodorowの著作もプレゼントします。そこでもダンスとユングのことが書かれていますので、ぜひ参加者で検討していきましょう。

事務局の個人的興味になりますが、3回目の「オーセンティックムーブメント」という、「自身における本物らしい動き」に触れられるのはたいそう魅力的です。
わたし(わたしのからだ)は、何を求めているのか、何がフィットするのかを見つめなおす機会は、今のわたしの生活にはないので、事務局ながら端っこで体験させて頂こうと考えています。

また、フライヤーにもありますが、次年度からは、より多角的に「からだ」に着目した会にするべく、さまざまな講師の先生に来ていただくことを計画中です。
今年度は、その土台づくりの意味合いも込めて、崎山先生に実施をお願いしています。

ぜひ、みなさまに今年度から参加して頂き、それぞれの臨床上の思いを「もどるかい」にぶつけてください。次年度からの貴重なご意見とさせて頂きます。


「視点研修」でも、現代の心理臨床においては、「知的な洞察よりも体感」が重視されるという流れを確認しているところです。
自分の「心とからだ」を、見つめなおし「体感」豊かな(というかそもそも「体感」というもの自体を体感したい。。。)臨床家になるべく、一緒の学んでいきましょう。

受講を希望される方は、本ホームページの「問い合わせ」の件名に「もどるかい申し込み」とご記入の上、お申込みください。
また、何かご質問があれば、問い合わせに送ってください。
事務局や講師の先生と直接つながっている方は、そこからでも大丈夫です。

以上です。
よろしくお願い致します。

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視点研修 定員

2022年度、臨床の基盤となる視点を得るための研修会ですが、定員に若干名の余裕があります。
第1回開催までに、受講資格を満たしていただければ受講可と致しますので、関心のある方はご連絡ください。

定員になり次第、完全にしめきりとさせていただきます。

よろしくお願い致します。

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事務局の思う、視点研修の魅力⑦

当事者研究やオープンダイアローグを視点研修として取り入れるか否かは迷いました。

わたしの肌感覚では、これらは興味を持つ人は持つものらで、心理的支援を行う上での必要条件ではないという位置付けで考えてる人が多そうに思っているからです。

とは言え、これからの心理的支援には、どのようなフィールドであれどのような対象者であれ、当事者研究性やオープンダイアローグの姿勢が必須であろうと考えています。

オープンダイアローグの実戦にだけオープンダイアローグの考え方を用いるのではなく、全実践にオープンダイアローグの精神が必要であろうと考えてるということです。

当事者研究やオープンダイアローグの姿勢から、精神分析や認知行動療法などのクラシカルな学派を問い直すというのもおもしろそうです。
よりそれぞれの学派の限界と深部に触れられそうな感じがします。

公認心理師に、やわらかなかたちで当事者研究やオープンダイアローグの姿勢がとりいれられることを願っていますし、藤井寺カウンセリングルームが少しでもそれへの寄与をできればと考えています。

以上、事務局の思う視点研修の魅力らでした。
好き勝手な放言、失礼致しました。
参加者の皆様のご意見も楽しみにしています。
そこから個々の心理的支援の確立につながるとも思います。

では、研修でお会いできることを楽しみにしています。
失礼致します。

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事務局の思う、視点研修の魅力⑥

視点研修は、5/22(日)がしめきりとなっています。
おかげさまでたくさんの方に講義の参加希望をいただいています。
なんかいろいろな方がおられ、よい研修会になりそうな感じがしています。
ご検討中の方、ぜひいっしょに勉強しましょう。

「動作法」は、日本の臨床心理の礎を気づいたおひとりである、故成瀬悟策先生が創設(?)したアプローチです。
この視点研修に、1つでも身体へのアプローチをしているオリエンテーションをいれたかったので、大変うれしいです。

こころという不確定なものを捉えようとする際に、身体というものをベースにおくアプローチは、クライアント-セラピスト双方にとって有効であると考えます。

セラピストが、自身の身体感覚へのルートをもっておくのは(きっと容易なことではないのだとは思いますが)臨床上重要でしょう。
その感覚をもとに、身体感覚を用いた共感的姿勢が可能になるのではと考えています。


余談になりますが、今「ダンスセラピー」という分野の先生と関わらせて頂いています。
日本ではなかなかなじみもないアプローチなのかもしれませんが、自身の身体や動きというものに焦点を当てる姿勢は、大変刺激的でおもしろいです。
藤井寺カウンセリングルームとしても、何かしらのかたちで身体とは付き合い続けていきたい(身体から離れられないのが人間なので当然なのですが)と考えています。


さぁ、後は「当事者研究とオープンダイアローグ」のみです。
しめきりが明日なので、何とか今日に書き上げます。よろしくお願いします。

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事務局の思う、視点研修の魅力⑤

わたし自身、3年ほど前に、講師を務めて頂く上地先生の『メンタライジング・アプローチ入門』を読ませて頂きました。

あくまでわたしのつたない理解になりますが、読んだ際には、各学派のアプローチ以前?の重要なことがかかれていると感じました。
また精神分析概念を、非常に実用的かつ納得のいくかたちで、とりいれてくれている感覚ももちました。

MBTという境界例とされる方へのアプローチもかたちづくられていますが、わたしの感覚ではどういう対象の方でも、どういうフィールドでも必須の理論に思います。

心理臨床の初学者は、まずメンタライジング・アプローチを学び、それを自身の視点の基盤として学び続けるのもよいし、それ以外の自身の指向に合うような理論を学んでいくのが良いだろうと感じ、指導もしてきました。

ですので、この視点研修には、いわゆる学派的ではないにせよ、このメンタライジング・アプローチは必須であろうと考えていました。
日本におけるその第一人者である上地先生に講師をつとめていただけるのは、万感の思いです。

ただ、当然のことではありますが、メンタライジング・アプローチも日々さまざまな臨床家により研究/発展していっています。
わたし自身がその最新のものを終えていないので、その部分も大変勉強になるだろうと考えています。
非常に精力的にメンタライジング・アプローチについて研究されている上地先生の知見を聞けるのは大変楽しみです。


研修開始も徐々に近づいてきました。
この魅力を語る記事も、次に「動作法」最後に「当事者研究とオープンダイアローグ」について書かせて頂き終わりとします。
締め切りの5/22までに書き上げたいのですが、間に合うか。がんばります。

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お詫び

問い合わせをしたのだが、連絡がない、というケースがみられます。
事務局のメールの設定かもしれません。申し訳ありません。

お手数おかけしますが、問い合わせ後に返信が数日間ないという方は、072-959-6515にご連絡いただくか、cocreation@cocuri.comにメール送信をお願いします。

お手数おかけしますが、よろしくお願い致します。

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事務局の思う、視点研修の魅力④

今回は「認知行動療法」と「ユング派」について、記述してみようと思います。

この研修を企画した段階で「パーソンセンタードアプローチ」「精神分析」「統合学派」「認知行動療法」「ユング派」は必須だと考えていました。

あくまで未熟な、いち心理シの考えですが、公認心理師時代の心理的支援は認知行動療法がひとつの柱となるのではないでしょうか。
「わかりやすさ」と「すごく役に立ちそうな感じ」を得られる理論だと感じています。
そのような特徴は、認知行動療法の強みであり、同時に弱みなんじゃないかと感じたりします。

かくいうわたしも、認知行動療法を学び、実践してみたこともありますが、いかんせんいざやると難しい。。。
わたしの考え?or認知行動療法的正解っぽさ?をクライアントに押し付けようとしていた感が強くなり、少なくともわたしとの相性は良くなさそうと感じました。

それは、たぶんわたしが認知行動療法のとっつきやすさにとっつき、専門家っぽく「正解」をもってるかのごとくやっていたからだと思います。
それは、認知行動療法の核・哲学のようなものなく、形式だけ取り入れて実践していたのだと述懐します。
巣黒先生に、認知行動療法の核たる部分を教えて頂き、改めて自身の実践に取り入れられそうかを考えてみたいと思います。


反対に、「ユング派」は公認心理師時代において、どれだけ影響を残せるのかと、すこし心細く思ったりしています。
日本の臨床心理の黎明期には、ユング派×ロジェリアンといった感じが主流だったのでしょうが、時代の流れとともに、ユング派は主流性は失われているのではないかと感じます(あくまで私見です)。

「元型論」「タイプ論」「集合的無意識」等の、ユング派の理論は、深遠(すぎる)がゆえに、簡単にはとっつきにくいのではないかと感じます。

ただ、ユング派の考えは、心の奥深さや不可思議さを知る上では、必須ではないかと感じています。
たとえ、ユング派を専門とはせずとも、その理論の核に少しだけ触れておくのは、心理的支援においての奥深さに違いが出そうに感じています。

また、現代ユング派は、いわゆる上記であげたようなユングユングしたものから発展しているようです。

ユング派の講師の広瀬先生は、精神分析との接点、神経科学との接点、メンタライゼーションとの接点等、いわゆる伝統的ユンギアンというよりは、いかにユングの精神・哲学を現代の心理臨床にとりいれられるかに精力的に動かれている方です。
今の、これからの心理的支援において、ユング派としてやれることや、ユング派とまではいかなくともそのエッセンスをいかにのこせるかについて質問してみたいと感じています。


熱が入ってしまい、文章が長くなりました。
失礼しました。


次は、メンタライジング・アプローチについて記述します。よろしくお願いします。

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事務局の思う、視点研修の魅力③

視点研修は、5月22日(日)をしめきりとしました。
アーカイブ配信が決定しています。
参加のご検討のほど、よろしくお願い致します。


魅力記事③では、事務局の大原が現時点で考える「統合学派」について書かせて頂きます。
ちなみに、わたしは統合学派については、ほぼ門外漢ですので、下記の記事も、まったく芯をくわないものとなるかもしれませんが、ご了承ください。

従来(?)の臨床心理士としての実践は、ともすると「学派」にクライアントを適応させている側面もあったかもしれません。
もう一歩つっこんで言えば、「学派」に心理療法家を適応させる圧力もあったかもしれません。

それはそれで、価値のあることでしょうし、一概に良し悪しは言えないことだとは思います。

ただ、公認心理師時代に入ると、これまで以上に、学派や理論重視の姿勢から、ユーザーファーストが重視されていくようになるでしょう。
わたしの未熟な認識ですが、このユーザーファーストの姿勢と「統合学派」は相性がよいように思います。
心理的支援は、ますます統合的になっていくのではないかと考えます。

そこでふと次のことを思います。
本物らしさのない「何でもあり」の姿勢が「統合」という名のもとにひろがっていくのでは?という危惧です。

心理療法家が、何かの理論/学派を地に足をつけて、自身を振り返り、落ち込んだりしながら、しっかり学んだ末、それを相対化するための統合学派には、本物性がありそうです。
ただ、自身を振り返ることなく、理論/学派の表面だけつまみ食いする姿勢が「統合」という名でくくられてしまわないだろうかと感じます。

あくまでわたし個人の意見ですが、表面的なつまみ食い的な学習姿勢が統合的となり公認心理師のスタンダードとなると、日本の心理的支援に深みがうまれなさそうにも思います(ユーザーは深みを必要としているのか否かも重要なところでしょうが)。


統合学派を担当頂くのは、日本心理療法統合学会の副理事長もつとめておられる、杉原保史先生です。

わたし個人としては、この辺りのことを質問させて頂きたいと考えています。楽しみです。


最後に少し。
杉原先生は、心と社会の問題を重視した、ポリティカリーインフォームドアプローチへの造詣も深くお持ちです。
わたしもこの研修を開催することとなり、初めて触れられた言葉でした。
わたしにとって、ポリティカリーインフォームドアプローチのことを知れたのは、今後の臨床の指針を得られた心もちでいます。
また、精神分析の関係論なんかとも、この姿勢は共通点があるように感じています。
この部分も質問したいと感じています。


魅力④では、認知行動療法とユング派についてとりあげさせて頂きます。

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事務局の思う、視点研修の魅力②

当初の締め切り後に、このような記事を書くのもどうかと思いますが、ゴールデンウィークに入り、事務局の大原も少し時間の余裕がうまれてきました。

どうしてこれらの理論で構成されているかの思いを記述することで、視点研修の魅力が伝えられるかと思います。

わたしは、かつて精神分析的心理療法を本格的に学ぼうと思い、実践していましたが、いろいろな経緯を含め、今はそこまで本腰を入れて学んではいない状況です。

精神分析には、その理論の中にも「自我心理学」「対象関係論」「対人関係学派」「自己心理学派」「中間学派」「関係論」と、学派が細分化されています。
わたしの感覚としては「対象関係論」と「中間学派」が日本における主流であるように思いますが、わたしが精神分析の魅力に感じる部分は「対人関係学派」「関係論」で論じられているようなものらでした。

わたしの未熟な理解ではありますが「対人関係学派」や「関係論」は、目の前の人と共につくりあげていこう、という姿勢を大切にしている理論のように思います。
そこで心理療法家に求められるのは、「人として共にいようとする」という姿勢であるように思います。

そう考えると、精神分析の「対人関係学派」などは、パーソンセンタードアプローチ(PCA)とかなり近しい考え方をしているのではないかと思うに至りました。

今回PCAをご担当頂く中田先生は、Dave MearnsとMick Cooperの『深い関係性(リレイショナル・デプス)がなぜ人を癒すのか』という書籍を翻訳されています。
この「リレイショナル・デプス」という概念は、これまたわたしの未熟な理解では、対人関係学派などで重視されるauthenticity(本物らしさ)の感覚に近いのではないかと感じています。
これらの概念は、言葉では簡単に説明をできないけれども、心理的支援においては決定的に重要な感覚ではないかと思います。

ただ、わたしもPCAに関しては、院生時代に学んだロジャースの3原則くらいしか分からず、上記の考えもまったくずれているかもしれないとも思います。
宮田先生や中田先生に質問として聞かせて頂きたいと考えています。

そして、精神分析の関係論で言うならば、統合学派をご担当頂く杉原先生が、Paul L. Wachtel『統合的心理療法と関係精神分析の接点』という著作を翻訳されています。

わたしの個人的なものになるかもしれませんが、本研修会の一つの学ぶ点として「精神分析」「PCA」「統合学派」がどう関係するのか、もしくはしないのかの整理にあるように思います

魅力の③では、統合学派について現時点で思うことを少し記述させて頂こうと考えています。