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事務局の思う、視点研修の魅力④

今回は「認知行動療法」と「ユング派」について、記述してみようと思います。

この研修を企画した段階で「パーソンセンタードアプローチ」「精神分析」「統合学派」「認知行動療法」「ユング派」は必須だと考えていました。

あくまで未熟な、いち心理シの考えですが、公認心理師時代の心理的支援は認知行動療法がひとつの柱となるのではないでしょうか。
「わかりやすさ」と「すごく役に立ちそうな感じ」を得られる理論だと感じています。
そのような特徴は、認知行動療法の強みであり、同時に弱みなんじゃないかと感じたりします。

かくいうわたしも、認知行動療法を学び、実践してみたこともありますが、いかんせんいざやると難しい。。。
わたしの考え?or認知行動療法的正解っぽさ?をクライアントに押し付けようとしていた感が強くなり、少なくともわたしとの相性は良くなさそうと感じました。

それは、たぶんわたしが認知行動療法のとっつきやすさにとっつき、専門家っぽく「正解」をもってるかのごとくやっていたからだと思います。
それは、認知行動療法の核・哲学のようなものなく、形式だけ取り入れて実践していたのだと述懐します。
巣黒先生に、認知行動療法の核たる部分を教えて頂き、改めて自身の実践に取り入れられそうかを考えてみたいと思います。


反対に、「ユング派」は公認心理師時代において、どれだけ影響を残せるのかと、すこし心細く思ったりしています。
日本の臨床心理の黎明期には、ユング派×ロジェリアンといった感じが主流だったのでしょうが、時代の流れとともに、ユング派は主流性は失われているのではないかと感じます(あくまで私見です)。

「元型論」「タイプ論」「集合的無意識」等の、ユング派の理論は、深遠(すぎる)がゆえに、簡単にはとっつきにくいのではないかと感じます。

ただ、ユング派の考えは、心の奥深さや不可思議さを知る上では、必須ではないかと感じています。
たとえ、ユング派を専門とはせずとも、その理論の核に少しだけ触れておくのは、心理的支援においての奥深さに違いが出そうに感じています。

また、現代ユング派は、いわゆる上記であげたようなユングユングしたものから発展しているようです。

ユング派の講師の広瀬先生は、精神分析との接点、神経科学との接点、メンタライゼーションとの接点等、いわゆる伝統的ユンギアンというよりは、いかにユングの精神・哲学を現代の心理臨床にとりいれられるかに精力的に動かれている方です。
今の、これからの心理的支援において、ユング派としてやれることや、ユング派とまではいかなくともそのエッセンスをいかにのこせるかについて質問してみたいと感じています。


熱が入ってしまい、文章が長くなりました。
失礼しました。


次は、メンタライジング・アプローチについて記述します。よろしくお願いします。